ぼんやり子育て40さい

38歳不妊治療と妊娠・子育てのメモ

NIPT検査と遺伝カウンセリングを受けてきた。

 

都内の昭和大学病院。本当は横浜市内の指定医療機関が良かったのだがあいにくどこも埋まってしまっていて、こちらが空いていると分院の方に教えて貰い、無事予約を取得。

こちらの大学は枠の一部を院外の妊婦にも開放していて、少ない人数ではあるらしいが予約を入れる事が出来る。以前はかかりつけの産婦人科医からの直接の予約しか受け付けていなかったが、ネットから予約をして、かかりつけの先生に文書を書いて貰えれば受けられるようになったらしい。

 

それでもかかりつけの先生に事情を説明し、予約をしてもらうのにものすごく骨が折れた。どなたかのブログでは先生自身が患者のための予約を取らなくてはならない場合、先生が必要と認めた場合だけ、とか、そもそも予約は取ってあげない決まりになっているとか、いろいろとある。この検査は生命倫理にも関わると言っていいと思うので余計だろう。

 

私の行っている病院では、やはり「先生自身が必要と認めた場合なら取ってあげるけど」ってスタンスだった。なので、検査を受けたい理由を申し述べ、出来るだけわかって頂いたうえでお願いをした。先生としては納得がいかない部分もあったかもしれない。申し訳が無かったけれど、夫婦でどうするか決めた以上、出来れば望んだとおりにしたいと思ったからだ。

 

検査の是非についてはここでは書かない。人それぞれだと思うから。

 

 

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当日、遅刻しないように1時間近く早めに到着。

お昼ご飯を食べて、パートナーを待つ。半休で切り上げてきた彼と診察室の前で少し待ったが、ほぼ時間通りに呼ばれた。

 

遺伝カウンセラーの方と3人での診察。多分この方はお医者さんではないような気がする。てっきりお医者さんとのセットだと思っていたから少し驚く。

ただ、話しやすい方で物腰も柔らかく、検査に来る夫婦を否定的でも肯定的でもない形で迎え入れてくれて凄くホッとした。

 

わりと、検査をするにあたって否定的な圧力を感じ続けた、みたいなブログが多かったので…そんなことないじゃん、と思った。

或いはそれは臨床研究が始まって5年が経ち、世間や医療者の方々の意識が少し変わったという所なのかもしれないけど…いずれにしろ、患者自身の態度や、カウンセラー、先生それぞれの個性の相性や施設の指針で対応が決まるのではないかなという印象。

 

 

ネットと本でかなり調べこんではいたが、具体的な生の情報を、専門家の方から直接伺うのはまったく違う感触だった。漠然とあった不安が、どこが不安なのか分かるようになったし、数字の意味や実際にはこういう方が多い、とか、こういう場合はこういう対処をします、など聞けば何でもこたえて貰えた。夫婦の中ではNIPTが陽性になってしまった場合の羊水検査のリスクなどを具体的に知りたかったので、色々と伺うことが出来て本当に良かった。

 

隣の部屋では別のカウンセラーの方(たぶん)が話をしていて、(妊婦、とか検査、とか単語が私たちと似ていたのでそうだろう)そちらの部屋ではラテン系のノリで時々大声で話したり笑い声なども聞こえてきた。いろいろなケースがあるなぁ、としみじみ思った。

(具体的に会話が聞こえてきた訳じゃありません。かなり大きな声を出したときに断片的に聞こえてきた、と言った感じ。この病院のプライバシーはしっかりしていると思います。念のため)

 

資料を見ながら検査の意義や方法、可能なことと不可能な事、遺伝情報の話、検査の限界性、結果の正確性、3つのトリソミーの症状の概略説明、などなど。

 

質問を受け付けてくれた後は、同意書の記入をして、次の予約を入れて、採血室へ行き、会計をして終了。

 

全部で1時間少し掛かったかな。もしかしたら私たちは少し長かったかもしれない。

同じ大学で受けた方で30分と言う方もいたので。その辺りは柔軟に対処して貰えるのかもしれない、患者側に聞きたい事があればきちんと答えてくれる印象を持ったので。

 

 

ちなみに、調べた時は米国に血液を送るという話だと思っていたが、比較的最近国内でその検査のライセンスを取得した企業が出来たので、国内での検査をすることが出来るようになったとの事。

そのため、今まで結果が出るまで2週間かかったけれど、最短で8日で分かるようになったらしいです。これは、羊水検査の事なども考えたらかなりの朗報だと思います。

しかも、空輸しないためか、価格も数万円安くなっています。ありがたい事ですよね。

 

恐らくまだ国内でライセンスが取得できた企業は1社だけのようですが、あと数年たてばまた環境が変わるのではないかと思います。

 

 

具体的な検査の話については、この方のブログが詳しいと思うので、参考までに載せておきますね。同じ施設での事なので調べている方にとっては有益かもしれません。

 

papayaru.com